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昨日、大阪であったワンワールドフェスティバルに行ってきました。目的は面白そうな団体を探すことと、ビッグイシュー代表の佐野さんの講演会。
この講演会が、すごくよかった。
ビッグイシューを刊行するまでの佐野さんの熱意や努力にはもちろん感嘆したけれども、それ以上に私がジーンときたのは、話しぶりからわかる佐野さんがホームレスの人たちに向ける目線。言い方おかしいかもしれませんが、ああ、この人は本当にホームレスの人たちと対等に立っているんだな、と佐野さんの優しい姿勢をひしひしと感じました。
自身は60才を越してるとおっしゃっていました。日本のホームレスの大半の方々と同世代です。だからこそ若い人たちよりも彼らを理解する力をお持ちなのだと思います。
ホームレスというのは「homeless:家がない」という意味以上に、あらゆる偏見によって立場が位置づけられているように私は感じます。昨日の講演の質疑応答の場面でも、一人の女性が声を荒げてそうおっしゃっていました。
偏見を抱く人と、そうじゃない人。
偏見はメディアによってもたらされると言いますが、その情報をどう自分に取り込むかは結局は一個人の判断です。社会的にマイナスイメージのある現実は自分の目と心で突き詰めない以上、偏見の殻を破ることはできないんじゃないかと思います。ビッグイシューはその殻を破る希少で価値のある存在のような気がします。
さて。
講演の余韻が心に残る中、今日もバイトへ向かいました。
いらっしゃいました、いつものおっちゃんが。元町駅の前で、赤いロゴ入りキャップをかぶってビッグイシューを売っています。
このおっちゃんから買うのは今日で五回目くらい。だいぶ前にバックナンバーを頼んでいたので、それと最新号の計二冊をお買い上げしました。このおっちゃん(おっちゃんって呼び名失礼かもしれんけど、私的には親しみ込めてます^^)、買ったあとには絶対、「おおきに、おおきに」って何回も言ってくれる。その言葉がすごく温かい。大阪の人なんかな。毎日どこに寝泊りしてるんだろ。次に買うときにでも聞いてみようと思います。とりあえず長居公園じゃないといいんだけども。